計数感覚を身に付けます
コンサルタントのスキルの第3番目は「計数感覚」です。コンサルタントはできる限り客観的な評価を下すことが重要です。それゆえ、数値化できることは可能な限り数値化して判断材料にするようにします。
■ 計数感覚の重要性
計数とは、 数を数えたり、計算して得られる数値という意味です。それに感覚が付くと、数値から事象を読み取る力という意味になります。数字に強いとは、まさしく数値から事象を読み取る能力が高いという意味です。
ビジネスで計数感覚といった場合は、会社の実績など様々な数値と実際の企業活動とを結び付けて、原因と結果を読み取る力という意味で使われます。計数に明るいとか、計数に強いという言い方が、よくなされます。
観察力によって最初に立てられた仮説を裏付けするためにも、計数感覚は必要です。つまり、観察力によって、直観として感じたこ とと、実際に会社の数値をみたときに、2つの事柄を結び付けて考える能力ということになります。
■ 計数感覚を養う方法
計数感覚を養う方法は、まさに習うより慣れろです。会社の決算書をはじめとして、各種の経済統計などに目を通して、数字とそれが表す実感としての感覚を結び付ける訓練をします。
例えば、売上規模が100億円の小売業といった場合に、おおよその姿をイメージすることです。小型店で展開している企業ならば、 何店舗くらいあって、従業員は何人くらいだろうかなどです。
もちろん、業種・業態や、実際の企業によって、小型店を展開して いたり、大型店を展開していたり、それが混在していたり様々です。 しかし、標準的にはこうだというイメージが頭に思い浮かべられなければ、実際の企業に対する判断基準が持てません。
決算書をみた場合でも、詳細な分析は別にして、大括りで財務内容が良い企業か、悪い企業かを判断できなければなりません。 より細かい業務についても、同様の計数感覚を磨きます。
ポイント
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