全体構想力を持つことが大切です
コンサルタントのスキルの第5番目は「全体構想力」です。データ分析などによって細分化した事象を組み立てて、全体像を描くことです。これを行うには、何度も試行錯誤を繰り返すことによる経験が必要です。
■ 全体構想力の重要性
コンサルタントに必要な全体構想力とは、部分をつなぎ合わせて、全体像を再構築することです。 観察力、インタビュー、データ分析などにより、事実を細かく分けて深く掘り下げていく作業を進めていくのですが、それが一段落した所で、改めて全体を再構築するのです。
なぜ再構築する必要があるかといえば、「木を見て森を見ず」の例えの通り、細部をきめ細かく分析していると、小さな事象が大きく見えたり、特定条件の中で起こっている事象であるにもかかわら ず、常に全体で起きているかのごとく錯覚することがあるからです。それゆえ、いったん細分化したものをつなぎ合わせる作業が必要なのです。
■ 全体構想を構築する手法
細分化した事象から全体像を構築するためには、通常、3つの手法があります。まず最初の手法は、共通のものを括っていくことで す。例えば、複数の人のインタビューから、類似した意見を集約す るなどです。
2つめの手法は、時系列に並べることです。バラバラに入手したデ ータを時系列に並べ直すことによって、1つ1つのデータからは分からなかった、全体の推移が分かるようになります。
3つめの手法は、因果関係を明らかにすることです。特に、部門を超えた業務の因果関係を俯瞰することは重要です。因果関係を突き詰めると、ビジネスシステムの問題点が明らかになってきます。
ポイント
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